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    8/07/2009

    赤ちゃん、貸します/ Baby te Huur

    私がオランダらしいなあ、と思ったテレビ番組の紹介です。
    今年1月から「赤ちゃん貸します」という番組が始まりました。これは、4組の若いカップル(平均年齢19歳)が、ロッテルダムの一軒家にそれぞれご近所さんとして住み、3週間限定で「子育て」を体験する全9回の番組です。これは第二シーズンで、すでに第三シーズンの放送が決定し、現在出演カップルを募集中ですので、かなり人気の番組といえるでしょう。
    4組のカップルの顔ぶれは、人種もそれぞれ。うち一組は男の子同士のホモセクシュアルカップルです。びっくりしましたが、見ているとお互いが協力しあっていて、彼らが一番ほほえましいカップルに思えました。

    一番大変だったのは、クインタとタクヤのカップル。収録中、彼氏彼女関係が危機的状態になり、専門のセラピストまでがよばれてしまったほどです。原因はタクヤ。彼は日本人の父親、イラク人の母親のハーフで、お母さんが何でも面倒見てくれる環境で育ったため、彼女にもそれを求めてしまいます。「君がやったほうが、早いし、うまくできるだろ?」が口癖。洗濯、掃除、買い物もせず、食事もつくりません。クインタは、共同生活をするということは、二人で助け合わなくてはいけない、そのことをタクヤに分かってもらいたくて、この番組に応募したのでした。(身につまされる男性もいるのでは?)

    この番組、題名どおり赤ちゃんだけを預かるのかと思いきや、「預かる体験」は、4段階あります。まず、生まれたての赤ちゃん、その次は3歳くらいの子供、そして16歳前後の子供、最後はなんと、老人(!)です。老人と過ごすのは、この第二シーズンからの新企画です。オランダでも高齢化が進み、彼らが年老いた親(又は義理の親)と過ごすことへの実感が増してきたため今期から、「預かる体験」のひとつに取り入れられたとのことです。

    真剣な「子育て体験」なので、まずはおもり入りの腹巻をして、臨月の妊婦さんの不自由さを体験。男の子同士のカップルは、この部分が免除だったため、うらやましがられていました。泣くばかりの赤ちゃんに困惑、3歳児の扱いにくさ、さらに自分の兄弟と同じような歳の中高生を預かるに至っては、涙ぐましい努力でした。すでに、クタクタ状態でしたが、最終段階の老人も、さらに強豪ぞろい。超健康なお爺さん、文句ばかりのガンコ爺さん、口うるさい2人のお婆さん、長年よりそっている老夫妻が、それぞれの家に到着。
     
    自分が日本人ということもあり、全般を通して、タクヤとクインタのカップルを中心に見ていますが、彼らの家には、仲の良い老夫婦が来ました。老夫婦は、彼らにとって学ぶことが多い良い見本でした。タクヤは自分からお爺さんに「彼女は何でも出来ちゃうし、自分は何もできない。でも、彼女のことを好きだし、手伝ってあげたいんだ」と相談し、セラピストなんかよりずっと得るものがあったと感謝していました。まだ、最終回までは見てないんですが、とりあえず、これを見た若い人達が「子育て体験」を通して親の愛情を再確認し、感謝してくれたらよいなと思います。